モンテッソーリ教育とは
マリア・モンテッソーリ(1870~1957 イタリア)が医学博士として子どもを観察する中で発見したことを体系化した教育法です。子どもが持っている力(敏感期)に信頼し、一人一人の自主的活動の時間を充分に持つことが特徴です。子どもが有意義に活動できるために、1. ふさわしい環境設定 2. 適切な教具 3.技術を持った教師が必須な条件となります。
「モンテッソーリ教育者が考えるこころの発達の筋道」
環境の魅力が子どもを呼び、子どもに建設的な活動(手で作業すること)の動機を与える時、全てのエネルギーが統一されて集中現象が生じます。この精神の集中から子どもの内に深い安定が起こります。
「こどもの活動の流れ」
:自由選択(自分で自由に教具を選ぶ)
:繰り返し活動(選んだことに続けて関わる)
:集中(関わったことに全人格をかける)
:正常化(できた!完成した!という実感を持つ)
モンテッソーリ教育の5分野
①日常生活
:基本的運動 (持つ、あけ移す、絞る、置く、折る、切る、貼る、 縫う、編む、巻く、打つ、挟む、回す etc)
:礼儀と気品 (挨拶、遊具の使い方、集団遊びの決まり、人への接し方、etc)
:環境への配慮 (掃除、植物栽培、小動物の世話、洗濯、食卓準備 etc)
:自己への配慮 (衣服の脱着、手洗い、身だしなみ、着衣枠 etc)
:運動の調整 (静粛練習、線上歩行)
②感覚 : 五感を活かす活動。見る、聴く、味わう、嗅ぐ、触れる etc
③数 : 数量概念、十進法による加減乗除の概念と練習、連続数の認識 etc
④言語 : 話しことば → 書きことば → 文法
⑤文化 :自然、地理、歴史、生物、音楽、宗教 etc